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エネルギー代謝の解析と管理

臓器・組織のエネルギー代謝

山崎英恵野中雅彦伏木亨

栄養-評価と治療 Vol.24 No.4, 33-36, 2007

[SUMMARY] 組織によってエネルギー消費量は大きく異なり,各組織が利用するエネルギー基質(燃料)の種類も多様である.また,組織における燃料の選択は,同じヒトでも疾病や運動などといった環境によって大きく変化する.臓器で利用される燃料の種類は,一部はその燃料の得やすさによるが,脳などいくつかの臓器は特定の燃料を要求し,燃料選択において明らかな優先順位をもつ.また,ある組織からの燃料の供給は,他の組織の代謝に大きな影響を与える.それゆえ,食物の摂取あるいは食物の欠乏や運動などの生理的条件の変化と組織の代謝機能の関連性を理解するためには,個々の組織における代謝を考慮する必要がある.[はじめに] ヒトを含め動物の生命維持にとって必要なエネルギーは,食物に含まれる高分子物質である糖質,たんぱく質,脂質によって供給される.これらの物質は生体内でそれぞれグルコース,アミノ酸,遊離脂肪酸といった小さい分子に分解されたあと,さまざまな組織で利用される.分解されたこれらの物質は血液中に取り込まれ,一部はすぐに利用される.利用されなかった残りのグルコースはグリコーゲンとして,アミノ酸はたんぱく質として,遊離脂肪酸はトリグリセリドとして貯蔵され,必要に応じて再び組織から放出され,エネルギー源として利用される.血液中を循環するエネルギー源となる物質とその供給源を表1に示した1).

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