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Ⅰ. 臨床

4.COVID-19と高血圧症・腎疾患

片桐大輔

The Lipid Vol.33 No.1, 37-43, 2022

COVID-19は,直接細胞障害やサイトカイン過剰産生,血栓症などを介して,肺以外にも多臓器にわたる障害を引き起こすことが知られている。高血圧については,RAS系阻害薬が患者予後を増悪させるという情報が当初あったものの,現時点で投与を中止すべきであるというエビデンスはない。COVID-19においては,腎臓も主要なターゲット臓器として認識されており,急性腎障害はもちろんのこと,慢性腎臓病との関連について注目が集まっている。筆者らは非侵襲的な尿検査であるL-FABPとβ2ミクログロブリンを用いることで,軽症例と重症化例を精度高くリスク層別化できることを検討した。
「KEY WORDS」COVID-19,高血圧,腎障害,尿バイオマーカー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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