見る脂質のページ〈イメージングと細胞解析でみるイムノメタボリズム〉
第2回 In vivoライブイメージング技術を活用したイムノメタボリズムの見える化
掲載誌
The Lipid
Vol.32 No.2 4-11,
2021
著者名
宮本 佑
/
菊田 順一
/
石井 優
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
細胞の代謝は,生命の維持に必要不可欠な活動である。それは,単に生体エネルギーであるATPをつくりだすだけではなく,代謝物を介して細胞の形質の決定に働く場合もある。近年,免疫学の領域でも各種免疫細胞の代謝状態と機能的な表現型との関係性について研究が進められており,“イムノメタボリズム”とよばれる研究分野が新たに創出された。現時点において,細胞内代謝を解析するさまざまなツールが普及されているが,そのなかでも生体イメージング技術は非侵襲的に生体内のありのままの環境下で細胞の代謝状態を解析することができるため,当該研究分野において強力な解析ツールとなりうる。本稿では,生体イメージングを活用したイムノメタボリズム研究について,われわれの経験を踏まえて概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。