特集 食事療法と運動療法
Ⅰ. 食事療法の基礎と臨床 4.糖・脂質代謝疾患予防・改善のためのエネルギー摂取基準のあり方
掲載誌
The Lipid
Vol.32 No.1 41-47,
2021
著者名
勝川 史憲
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
栄養管理
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
糖尿病,脂質異常症,エネルギー出納バランス,エネルギー必要量,軽度減量
糖・脂質代謝疾患の改善効果は,現体重からの体重減少が大きく規定する.肥満は糖尿病発症の危険因子であり,健康的な体重の維持は糖尿病予防にも重要である.本稿では,はじめにエネルギー出納やエネルギー必要量の基本知識を確認し,次いで,糖・脂質代謝疾患患者のエネルギー必要量,減量に伴う糖・脂質代謝疾患の改善効果について概観する.さらに,軽度減量の維持におけるエネルギー処方の理論と実際の対応について述べる.また,日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2019』の食事療法の総エネルギー摂取量の改定内容についても触れる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。