特集 糖脂質代謝連関と老年病
Ⅰ. 基 礎 1. ADMAと心腎連関
The Lipid Vol.31 No.2, 14-20, 2020
加齢や高血圧,肥満,脂質異常症,糖尿病などの生活習慣病に共通する基盤病態としてEDが重要な役割を担っているが広く認知されている.CKD患者でも,腎機能が低下すればするほど,EDが重症化することが認められ,このことが,CKDにおいてCVDが多発,いわゆるCRSの病態形成に深く関与することが明らかとなってきた.本項においては,内皮障害の主因の一つであるADMAに焦点を絞り,その生物活性やCRS病態における役割について概説したい.
「KEY WORDS」ADMA, 心腎連関,生活習慣病,内皮機能,メチル化アルギニン
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