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第2回 核内脂肪滴の形成機序と機能の解明

大﨑雄樹藤本豊士

The Lipid Vol.30 No.4, 4-9, 2019

脂肪滴(Lipid droplet;LD)は中性脂質を貯えるオルガネラであり,脂質代謝だけでなく,蛋白質分解などの多様な現象にかかわり,中性脂質蓄積症,リポジストロフィーのような脂質代謝異常だけでなく,遺伝性形成対麻痺,もやもや病などの疾患との関連が示されている.興味深いことに肝細胞や肝由来の培養細胞などでは,細胞質だけでなく,核内にも脂肪滴がみられる.筆者らは最近,肝細胞の核内脂肪滴がユニークな機序で形成されることを見出し,新たな生理機能の場として働くことを明らかにした.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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