機械学習の1つであるニューラルネットワークによって職域多施設研究(J-ECOH スタディ)の健康診断データを分析し,3年以内の糖尿病発症を予測するモデルを構築した.空腹時血糖とヘモグロビンA1cの両方を予測変数に使用したモデルのROC曲線下面積は0.91と,高い予測精度が確認できた.このモデルの社会実装として,健康診断データを入力すると糖尿病の発症リスクを表示するWebシステムを国立国際医療研究センターのホームページで公開したところ,高い関心が寄せられた.糖尿病の個別化予防を推進する動機付けツールとしての活用が期待される.
「KEY WORDS」糖尿病,発症,リスク予測,機械学習,ニューラルネットワーク
「KEY WORDS」糖尿病,発症,リスク予測,機械学習,ニューラルネットワーク