厳格に行われるランダム化比較試験(RCT)は,一つの臨床的問題に解をもたらす最善の方法ではあるが,企画から結果発表までの時間・資金を膨大に要する欠点ももつ.電子カルテ,ネット環境,統計パッケージの進歩などによりさまざまなデータベースを駆使してRCTでは答えを得られそうにない臨床問題に取り組むレジストリー研究が盛んに行われるようになっている.J-DREAMSは診療録に入力したカルテ情報,検査情報,処方情報などを高効率で収集しデータベース化する取り組みであり,糖尿病のレジストリー研究としての様々な取り組みを行っている.
「KEY WORDS」RCT,レジストリー研究,リアルワールド・エビデンス