<< 一覧に戻る

特集 わが国の最近の生活習慣病コホート/ビッグデータ研究と臨床試験

Ⅱ.患者コホート研究

3.Diabetes Distress and Care Registry at Tenri(DDCRT)

林野泰明

The Lipid Vol.30 No.3, 42-46, 2019

Diabetes Distress and Care Registry at Tenri(DDCRT)は,糖尿病患者の心理・行動医学的な問題の記述疫学的な検討は十分に行われていなかったことを背景に,2009年から天理よろづ相談所病院で開始されたコホート研究である.毎年,自記式の調査票を用いて患者自己申告情報を収集しており,検査データや治療内容,予後との関連を検討している.これまでに,心理的負担感やうつ病と血糖コントロールの関係,糖尿病患者における炎症反応とうつ病との関係,糖尿病治療関連quality of life(QOL)とインスリン治療のアドヒアランス,心理的負担感と生命予後との前向きの関係などを明らかにしている.
「KEY WORDS」コホート研究,患者自己申告情報,糖尿病,心理,行動医学

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る