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第1回 蛋白質性脂質プローブによる細胞内脂質の可視化
掲載誌
The Lipid
Vol.30 No.3 4-8,
2019
著者名
田口 友彦
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
われわれの体を構築している真核細胞は,多種多様な生体膜を有している.細胞と外界を区切る細胞膜,細胞小器官(オルガネラ)と細胞質を区切るオルガネラ膜などである.これら生体膜は水溶性分子を透過させないバリアとして機能しているが,この物理的なバリア機能に加えて,生体膜は多彩な細胞内シグナル伝達を発生させる場としても機能していることが明らかになってきた.そのキープレイヤーの1つが膜脂質である.本稿では,生体膜脂質の機能を解明する上で,近年きわめて重要な手法となっている蛋白質性脂質プローブを用いた膜脂質の細胞内局在解析法について,実際のデータを交えながら解説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。