【特集 原発性高脂血症研究の過去・現在・未来】
特集にあたって
掲載誌
The Lipid
Vol.30 No.1 14-15,
2019
著者名
斯波 真理子
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
診療科目
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
原発性高脂血症とは,血漿リポ蛋白の異常を示す病態のなかで,食事性や糖尿病などといった,原因が明らかではないものの総称である.原発性高脂血症は,顕著な高LDL-C血症を示す家族性高コレステロール血症(FH),高トリグリセライド血症を示す原発性高カイロミクロン血症,低HDL-C血症を示すレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)欠損症やタンジール病,植物ステロールが増加するシトステロール血症,血清コレスタノールが上昇する脳腱黄色腫症,低LDL-Cを示す無βリポ蛋白血症などがある.原発性高脂血症の多くは,これまでの研究により原因遺伝子まで同定され,病態生理が明らかになってきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。