高LDL-Cを診た場合,家族性高コレステロール血症(FH)やその類似疾患の診断・除外をするとともにリスク層別化を図り,高リスク症例に対しては,より早期に強力にLDL-Cを低下させるべきである.また,冠動脈疾患の遺伝的背景因子に基づいたいわゆるgenetic risk scoreのパワーはすでに臨床における個別化医療のツールとして十分である.このような個体の遺伝的(環境的)背景の高リスク症例に対してはスタチン製剤などによる積極的な介入が考慮される.
「KEY WORDS」ゲノム,LDL-C,家族性高コレステロール血症,SNP,genetic risk score