特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017
9.薬物の併用療法・副作用・アドヒアランス
The Lipid Vol.29 No.1, 76-81, 2018
本来その薬剤が適応となるタイプの脂質異常症の患者に対してスタチンと併用投与することで,動脈硬化性疾患抑制の何らかのエビデンスが認められている薬剤は,エゼチミブ,PCSK9阻害薬,フィブラート系薬,n-3多価不飽和脂肪酸であり,これら薬剤とスタチンとの併用療法は今回のガイドラインでは推奨レベルB(弱い推奨)で推奨されている.また,治療効果を上げるには薬剤へのアドヒアランス向上が重要であるが,それにはアドヒアランスの不良な群を十分認識してそれら症例に適切に対処するとともに,Treat to Targetでの加療やアドヒアランスが良好と考えられる薬剤を使用するなどの工夫が必要である.
「KEY WORDS」スタチン,エゼチミブ,PCSK9阻害薬,フィブラート系薬, n-3多価不飽和脂肪酸,Treat to Target,アドヒアランス
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