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特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017

2.冠動脈疾患発症予防のための絶対リスクの評価

岡村智教

The Lipid Vol.29 No.1, 27-33, 2018

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版では吹田研究に基づいて開発された吹田スコアを用いて絶対リスクの評価を行う.絶対リスクの指標は10年間の冠動脈疾患の発症確率である.対象者は「二次予防」,「高リスク」,「中リスク」,「低リスク」のいずれかに分類され,それぞれのLDLコレステロールの管理目標値が示されている.吹田スコアの計算は冠動脈疾患の既往歴や糖尿病などのハイリスク病態がない者に行われ,性別,年齢,喫煙,高血圧,LDLコレステロール,HDコレステロール,およびオリジナルのスコアにはない耐糖能異常,家族歴を用いて行われる.そして9%以上を高リスク,2~9%未満を中リスク,2%未満を低リスクとしている.なお,本ガイドラインにおける冠動脈疾患の絶対リスクと脂質管理目標値はスマートフォンなどに専用アプリをダウンロードすれば簡単に計算できるようになっている.
「KEY WORDS」絶対リスク,評価法,冠動脈疾患,吹田研究,管理目標値,アプリ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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