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特集 肥満症診療ガイドライン2016

4. 肥満症診療の概要:治療・管理指針

石垣泰

The Lipid Vol.28 No.4, 32-37, 2017

肥満症治療の目的は,食事・運動・行動療法を基本に体重の減少を図り,肥満に起因あるいは関連する健康障害を予防・改善することにある.食事療法は摂取エネルギー量を制限することが有効で確立された方法である.高度肥満症ではさらに厳格なエネルギー制限が必要となるためフォーミュラ食への置き換えも考慮される.運動療法は減量および肥満症予防に有効であり,日常の生活活動でもエネルギー消費量を増加させることにより,肥満の合併症改善が期待できる.行動療法は,問題点を客観的に把握し,問題行動の修復につなげていくことが目的である.肥満外科治療では劇的な減量と糖尿病改善効果が期待でき,今後のわが国での普及が期待される.
「KEY WORDS」エネルギー制限,有酸素運動,レジスタンス運動,行動療法,肥満外科手術

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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