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特集 肥満症診療ガイドライン2016

1. ガイドライン策定の経緯・そのねらい・主な変更点

宮崎滋

The Lipid Vol.28 No.4, 12-18, 2017

肥満症は肥満に起因する種々の健康障害や内臓脂肪過剰蓄積を伴う疾患であり,肥満者の増加によりその治療・予防が重大な問題となっている.肥満症は糖尿病や脂質異常症,高血圧などの生活習慣病を発症させ,脳・心血管疾患を引き起こすだけでなく,癌,認知症などの原因となる.肥満症を診断し治療する理由は,体重を減らすことにより医学的にメリットのある人を選び出し,医学的に適切な治療管理を行うためである.肥満症患者は複数の疾患を合併することが多く,減量治療を行うとそれらが一斉に改善,解消する.肥満症を独立した疾患概念であることをこれまでのガイドラインは示してきた.
肥満症治療ガイドライン2016のポイントは,①肥満症を疾患として診断,治療をする,②肥満症と高度肥満症に区別して診療する,③減量目標は肥満症では現体重の3%,高度肥満症では5~10%,の3点である1)
肥満症を正しく診断し,適切な治療・予防を行うため,肥満症診療ガイドライン2016を日常臨床で活用することが望まれる.
「KEY WORDS」obesity disease,severe obesity disease,visceral fat accumulation,metabolic syndrome

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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