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特集 肥満症診療ガイドライン2016

特集にあたって

中村正

The Lipid Vol.28 No.4, 10-11, 2017

2014年のLancet誌に,全世界での肥満人口のトレンドが報告されており,1980年と2013年を比較すると,この約30年の間にBMI25以上は成人男性で28.8%から36.9%,成人女性で29.8%から38.0%と爆発的に増加している.一方,2013年のわが国の国民栄養調査では,BMI≧25の肥満者が成人男性では28.6%,成人女性では20.3%であるのに対し,BMI≧30の割合は3.5%程度であることから,わが国では高度な肥満が少ないという特徴がある.しかし,それにもかかわらず,わが国では,肥満に関連する疾病群の発症が急速に増加している.したがって,わが国では,肥満の程度が比較的軽い段階で肥満関連疾病を発症していることが示唆される.2000年に日本肥満学会が提言した,わが国における肥満の判定と肥満症の診断基準は,わが国の肥満者の特徴を基盤として作成されたものである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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