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特集 肝疾患と脂質代謝

8. ウイルス性肝炎とリポ蛋白代謝

相澤良夫

The Lipid Vol.28 No.2, 65-73, 2017

脂質代謝の中心臓器である肝臓(肝細胞)に感染し慢性肝炎を生じるウイルスには,B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルス(HCV)がある.そのうち,HCVは生活環の各段階において脂質代謝と深くかかわっていることが判明している.そこで,本稿ではHCVの肝細胞への感染,肝細胞内での増殖とウイルス粒子の形成および肝細胞からの放出までの各段階について,HCVと脂質代謝との密接な関連性について概説する.また,感染力を有するHCVは末梢血中でリポ蛋白とともに粒子(lipoviral particle;LVP)を形成しているとされているので,その詳細についても解説する.そして最後に,このようなHCVの慢性感染が血清の脂質プロファイルやアポ蛋白に及ぼす影響について臨床的に検討した結果を述べたい.
「KEY WORDS」C型肝炎ウイルス(HCV),lipo-viral particle(LVP),超低比重リポ蛋白(VLDL),アポE,LipoSEARCH(リポサーチ)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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