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特集 これからの高トリグリセライド(TG)血症治療

Ⅱ.高TG血症治療の現状と展望

2.高TG血症に対する運動療法

宮下政司柏原杏子

The Lipid Vol.28 No.1, 52-58, 2017

運動による中性脂肪(TG)を低減する効果は,運動による総エネルギー消費量(強度×時間)に依存する.一方で脂質酸化を亢進させ,TGを減少させるためには低強度の運動も効果的であることが示唆されている.運動強度が低い,もしくは1回の運動時間が短い場合でも,蓄積することで総エネルギー消費量を増加させることが重要である.運動の様式について,エネルギー消費量を増大させる有酸素性運動が効果的である.しかし,運動が苦手な者や体力が劣っている者への推奨方法として,1日のなかで断続的に活動し,長時間の座位時間を防ぐといった,生活の場での実践的な取り組みもあげられる.
「KEY WORDS」運動強度,運動様式,運動時間,運動頻度,座位時間

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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