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特集 これからの高トリグリセライド(TG)血症治療

特集にあたって

横手幸太郎

The Lipid Vol.28 No.1, 10, 2017

今,高トリグリセライド(TG)血症の世界がホットである.スタチンによるLDL低下治療のインパクトの陰に隠れ,動脈硬化に及ぼす高TG血症の意義は長らく不明瞭であった.しかし,近年,疫学研究を中心に高TG血症の重要性や治療標的としての可能性を示唆する知見が相次いでいる.また,血清脂質の評価は,空腹時採血で行われることが長らく常識であったが,欧州を中心に随時(食後)採血の重要性がクローズアップされ,その際に重要となるのはTGの変動を主体とする食後高脂血症である.二次予防や糖尿病など,特に動脈硬化ハイリスク症例の残余リスク低減へ向け,今後,日本人に適した高TG血症治療の実現が期待される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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