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特集 PPARα revisit

Ⅱ.PPARαと疾患 5.アディポネクチン→PPARαによる糖尿病,肥満改善

山内敏正門脇孝

The Lipid Vol.27 No.4, 68-75, 2016

「Summary」日本だけでなく,世界的に2型糖尿病の患者数は,激増しており,大きな社会問題となっている.さらに,高脂肪食や運動不足などの生活習慣により,糖尿病・肥満症などのいわゆる「生活習慣病」も急増しており,その予防,根本的治療法・治療薬の開発は,急務である.
高脂肪食や運動不足などの環境因子などによって,肥満が助長され,脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンとその受容体AdipoRの作用,例えばPPARα経路の活性化が低下することが,インスリン抵抗性,2型糖尿病・メタボリックシンドローム,肥満症,さらに動脈硬化などの原因になることを報告してきた.本稿では,アディポネクチンのPPARα活性化作用などによる異所性脂肪蓄積の低減などを介したインスリン抵抗性改善作用の発見から,最新のアディポネクチン受容体の立体構造の解明までを概説し,肥満症・2型糖尿病治療における今後の期待と展望について述べたい.
「Key Words」アディポネクチン,AdipoR,アゴニスト,立体構造,糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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