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特集 PPARα revisit

Ⅱ.PPARαと疾患 2.動脈硬化とPPARα

田中君枝佐田政隆

The Lipid Vol.27 No.4, 47-53, 2016

「Summary」PPARαは脂肪酸などをリガンドとする核内受容体であり,肝臓における脂質代謝を改善し,抗動脈硬化作用をもたらす.PPARαは,血管を構成する内皮細胞,平滑筋細胞や,動脈硬化病変形成に関与する炎症細胞にも発現しており,それらへの直接作用によっても動脈硬化病変形成に抑制的に作用する.PPARαリガンドであるフィブラートの臨床試験は,大部分がスタチンと併用されるため有意な心血管イベント抑制効果を認めにくいが,高トリグリセリド血症など,症例によっては有効である可能性がある.最近では,エイコサペンタエン酸などにPPARαを介する作用がある可能性が新規に示され,また,新たなPPARαリガンドも開発されており,今後の研究の進展が期待される.
「Key Words」PPARα,動脈硬化病変,血管内皮細胞,血管平滑筋細胞,炎症細胞

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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