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特集 新しいリピドーシス―中性脂肪と臓器障害―

Ⅱ.脂肪毒性の臓器特性 4.骨格筋における脂肪毒性

田村好史竹野景海筧佐織

The Lipid Vol.27 No.3, 73-78, 2016

「Summary」インスリン感受性臓器である骨格筋,肝臓における異所性脂肪蓄積はそれぞれの臓器のインスリン抵抗性を惹起し,2型糖尿病やメタボリックシンドロームを引き起こす原因になっていることが示唆されている.骨格筋における細胞内脂質(脂肪筋)の蓄積は,高遊離脂肪酸血症が原因として重要であると考えられてきたが,われわれの検討などから,非肥満者でも運動不足,高脂肪食,低アディポネクチン血症などが脂肪筋を蓄積させる要因となっていることが明らかとなってきた.その一方で,持久的な運動選手では,脂肪筋になっていてもインスリン感受性が保たれていることが示されている(アスリートパラドックス).これらのメカニズムの解明により,東アジア人が太っていなくても代謝血管障害を生じる根本的な原因が明らかとなることが期待される.
「Key Words」異所性脂肪,脂肪筋,インスリン抵抗性,脂肪負荷感受性,アスリートパラドックス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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