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特集 新しいリピドーシス―中性脂肪と臓器障害―

Ⅰ.中性脂肪代謝の分子機構と臓器障害 3.細胞内中性脂肪分解と臓器障害

岡﨑啓明

The Lipid Vol.27 No.3, 32-38, 2016

「Summary」動物は飽食時には白色脂肪組織に余剰なエネルギーを中性脂肪(TG)の形で蓄え,飢餓時はそれをlipolysis(加水分解)して利用する仕組みを巧みに進化させてきたが,過剰すぎる飽食の時代に対応するようにはできていない.TGは細胞内でTG水解酵素(リパーゼ)により水解されるが,リパーゼやその関連蛋白の欠損などによる細胞内TG代謝障害は,脂肪萎縮症,脂肪肝,糖尿病,心不全,筋炎,魚鱗癬などTG代謝に関連するさまざまな疾患の原因となる.本稿では主としてヒトの疾患に焦点をあて,細胞内TG水解機構の病態生理学的意義を概説する.
「Key Words」中性脂肪,油滴,リパーゼ,脂肪肝,糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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