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黄色腫とプロブコール

山下静也

The Lipid Vol.27 No.3, 4-12, 2016

「はじめに」脂質異常症(高脂血症)の治療薬のひとつであるプロブコール(図1)は食品の酸化防止剤として使用されているbutylated hydroxytoluene(BHT)が2つ結合した化学構造を有する.プロブコールはタイヤのゴムの酸化防止剤として開発されたが,動物実験でコレステロール低下効果が証明され,そののちの高LDL-コレステロール(LDL-C)血症の治療薬としての開発が始まった.プロブコールの特徴はLDL-C低下作用とともに,強力な抗酸化作用,抗動脈硬化作用を併せもつ点である1).LDL受容体を欠損する難治性の家族性高コレステロール血症(FH)のホモ接合体においても,LDL-Cを低下させ,結節性黄色腫やアキレス腱黄色腫を退縮させることもわれわれのグループらが報告した2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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