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特集 動脈硬化と血管石灰化

Ⅰ.臨床 冠動脈石灰化の評価とその臨床的意義

河合秀樹元山貞子

The Lipid Vol.26 No.3, 19-24, 2015

「Summary」石灰化スコアとは,造影剤を使用せず,低被曝量にてCT撮影し,冠動脈のカルシウム量を定量化してスコアリングしたものである.冠動脈アテローム硬化の重症度から有意狭窄病変の有無を予測するだけでなく,その後の冠動脈イベント,さらには心血管事故の予測に関するエビデンスが積み重ねられてきている.本稿ではさらに,冠危険因子のスコアリングやバイオマーカーとの比較,石灰化スコアのフォローアップや患者教育における有用性についても述べる.
「はじめに」冠動脈石灰化は,血管コンプライアンスの増悪,血管運動反応異常を引き起こし,心筋灌流の増悪をもたらす.冠動脈石灰化は,その機序からアテローム硬化による新生内膜のプラークに起こる動脈硬化型と,中膜の石灰化に起こるメンケベルグ型に分類される.前者は主に内膜に生じ,粥状硬化内の炎症メディエーターと脂質成分の亢進が,血管平滑筋細胞に関与し骨形成を促進させる.
「Key Words」冠動脈石灰化,アガストン・スコア,予後予測,フラミンガム・スコア

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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