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特集 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012

二次予防の層別化

大村寛敏代田浩之

The Lipid Vol.24 No.1, 60-66, 2013

[Summary] 冠動脈疾患の既往が心血管イベント発症(再発)の高リスク病態であることは明らかであるが, 二次予防のなかでも「より高リスク」な病態が存在し, このような病態を合併する症例においては, 合併のない症例と同等にLDL-C値を管理したとしても, 冠動脈イベントの発症率が明らかに高い. 「より高リスク」な二次予防患者において, 心血管イベントの発症を予防するためには, 包括的な管理と, より厳格なLDL-C低下治療が考慮されるべきである. 「はじめに」冠動脈疾患(CAD)の既往がある(二次予防)患者の心血管イベント発症(再発)率が, 一次予防対象者よりも高いことは, 欧米の疫学研究, 介入試験およびそのメタ解析結果から明らかである. わが国の心血管イベント発症率は, 一次予防試験のMEGA Study食事療法群で2.1/1,000人年, スタチン内服患者の観察研究であるJ-LIT一次予防が0.9/1,000人年に対して, J-LIT二次予防4.5/1,000人年, JELIS二次予防で6.8/1,000人年と, 二次予防患者における心血管イベント発症率は明らかに高い.
「Key Words」二次予防,より高リスク,厳格なLDL-C低下治療,包括的管理,スタチン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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