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最先端可視化技術がもたらすサイエンスへのインパクト―Visualization does not need legends― 生きたマウス体内の多次元蛍光生体イメージング
掲載誌
The Lipid
Vol.24 No.1 4-10,
2013
著者名
三輪佳宏
/
田中順子
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
The Lipid
「蛍光ライブイメージングの発展」2012年は, 蛍光蛋白質で2008年にノーベル賞を受賞された下村脩先生が, GFP発見の論文1)を出された1962年から50周年, またノーベル賞は受賞できなかったが, GFPの遺伝子をクローニングし現在の蛍光ライブイメージングの端緒となった1992年のPrasherの論文2)からちょうど20周年にあたる. このわずか20年の間に, 蛍光蛋白質を応用したイメージング技術は爆発的に進化し, 生命科学分野のスタンダードな実験手法として完全に定着した. 生きた培養細胞内でのさまざまな蛋白質の挙動はもちろん, 比較的透明度の高い生物でのwhole bodyイメージングや, 哺乳動物でのintravitalイメージングもますます盛んになっている. マウスを使って, 疾患の解明やその治療法の開発を目的に研究する場合, 数カ月程度の期間にわたって, 毎週1回や数日おきぐらいの間隔で病態のイメージング解析を継続したい状況が出てくる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。