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特集 リポ蛋白受容体―正常細胞と病的細胞における役割―

細胞機能から新たな病態解明へ リポ蛋白代謝とLDL受容体

高橋学石橋俊

The Lipid Vol.23 No.4, 63-69, 2012

[Summary]LDL受容体はコレステロール代謝の中心的役割を演じ, 細胞内コレステロールの恒常性を維持している. その遺伝子異常症は家族性高コレステロール血症として知られている. 2003年にPCSK9の異常による常染色体優性遺伝性高コレステロール血症が報告され, LDL受容体の分解を促進することが明らかとなっている. また2009年にLDL受容体のユビキチン化にかかわるIDOLが発見され, LDL受容体の分解を促進することが報告されている. それらの発現を抑制することはLDL受容体を増加させ, 脂質低下効果が期待できることから, 脂質代謝異常症治療薬の新たなターゲットとして開発がすすめられている. 「はじめに」LDLはコレステロール産生臓器である肝臓から合成・分泌され, VLDLを前駆体として生成される. VLDLのTGはリポ蛋白リパーゼにより分解されてIDLとなり, 一部は肝臓のレムナント受容体やLDL受容体に取り込まれるが, 大部分はさらに肝性リパーゼにより分解され, 最終的にLDLとなる.
「Key Words」LDL受容体,リポ蛋白代謝,PCSK9,IDOL

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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