<< 一覧に戻る

特集 糖尿病の血管合併症

EMPATHY研究 糖尿病網膜症と心血管イベント

岡畑純江柴輝男

The Lipid Vol.23 No.2, 57-63, 2012

[Summary]わが国における糖尿病患者の主な死因を占める心血管イベントの発症進展予防は重要な課題である. また糖尿病の細小血管合併症の中では糖尿病網膜症の頻度が最も高く, 視力の低下はQOLならびにADLを損ねる原因となり得るため, 発症進展予防は同じく非常に重要である. 近年, 糖尿病網膜症と心血管イベントの発症の関連が明らかにされてきた. 本稿ではこれまで構築されてきた内外の糖尿病網膜症ならびに心血管イベントの発症進展抑制のエビデンスを概説しつつ, これらを背景としてわが国で進捗中である糖尿病網膜症合併高コレステロール血症患者を対象としたスタチンによるLDL-C低下療法の比較試験, EMPATHY研究について紹介する. 「はじめに」世界最長寿国の一端を担うわが国において, その死因の1位を占めるのが心血管イベントである. これまでさまざまな欧米の大規模臨床試験においてHMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)を用いて脂質を厳密にコントロールする療法が心血管イベントの一次・二次予防に効果をもたらすことが示されてきた.
「Key Words」CARDS,ACCORD-Eye,ARIC,JUPITER

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る