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特集 糖尿病の血管合併症

J-DOIT3研究

岡崎由希子植木浩二郎

The Lipid Vol.23 No.2, 52-56, 2012

[Summary]糖尿病治療においては, 慢性合併症の発症や進展の抑制が重視される. 慢性合併症の発症・進展抑制のためには, 食事・運動療法や薬物療法による血糖コントロールのみならず, 肥満の解消, 血圧や脂質代謝のコントロール, 禁煙も重要ではないかと考えられている. J-DOIT3(2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験)はこれらのことに重点を置いたわが国の大規模臨床試験である. 「はじめに」糖尿病の治療の最終的な目標は, 健康な人と同等な日常生活の質(QOL)の維持および寿命の確保であり, このためには合併症の発症や進展を抑制することが大切である. 血糖コントロールの指標としてHbA1cが重要とされているが, HbA1cの低下ばかりに目を奪われ, 急激な血糖値の是正や不適切な血糖降下治療を行うと, ときに重篤な低血糖, 細小血管症の増悪, 突然死などを起こしうるため, 個々の患者の病態を考えて治療を行うことが重要である.
「Key Words」大血管合併症,強化療法,従来治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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