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特集 糖尿病の血管合併症

日本人2型糖尿病患者の合併症の現状―Japan Diabetes Complications Study(JDCS)のデータより―

曽根博仁田中司朗片山茂裕山下英俊山田信博

The Lipid Vol.23 No.2, 30-38, 2012

[Summary]Japan Diabetes Complications Study(JDCS)は, わが国の2型糖尿病患者の特徴と現状を明らかにする目的で始められ, その病態背景や合併症の発症率・リスクファクターなどを報告してきた. これまでの解析から, 腎症の発症率がかなり低く寛解も高率でみられること, 喫煙が腎症のリスクになること, 網膜症を予防するためにはかなり厳格な血糖コントロールが必要であること, 血清トリグリセライド値がLDLコレステロール値に匹敵する強さを有する大血管症のリスクファクターであること, 生活習慣介入が脳卒中を抑制したことなど, 日本人2型糖尿病患者に関する新たなエビデンスが生み出されつつある. 「日本人糖尿病患者のエビデンスとJDCS」2型糖尿病は慢性高血糖と多彩な合併症を主徴とする疾患であるが, その病態はきわめて幅広い. 例えば, インスリンの分泌能力と感受性のどちらが高血糖により強く寄与しているかという点については, 同じ人種内であっても大きな個人差がみられる.
「Key Words」網膜症,腎症,大血管合併症,人種差,大規模臨床研究

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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