Summary  Apoptosis inhibitor of macrophage(AIM)はマクロファージが特異的に発現する分泌蛋白質である.われわれがマクロファージ自身のアポトーシス抑制機能をもつ蛋白質としておよそ10年前に同定したが,近年,発現誘導機構や新しい機能の解明が進んだことで,AIMがメタボリックシンドロームにさまざまな角度から非常に深く関与していることが明らかになった.本稿は,AIMがそのアポトーシス抑制機能により病態に関与する動脈硬化,および,最近新たに発見した脂肪細胞におけるlipolysis機能について紹介することで,メタボリックシンドロームにおけるAIMの役割について概説する.