Summary
マクロファージ(macrophage)は活発な貪食能を特徴とする細胞で,取り込んだ物質をライソゾーム内で消化,分解する能力が高い.また,種々の物質を分泌する細胞でもある.貪食と分泌機能を介して,免疫システムの中心的役割を担うと同時に種々の代謝にも密接に関与する.マクロファージ前駆細胞は骨髄で産生され,単球に分化して血中を循環し,通常血管外に出てマクロファージに分化する.マクロファージ前駆細胞は多様な機構によって種々の機能を保有する組織マクロファージになり,組織特異的な機能を発揮する.M- CSFやGM-CSFなどの増殖因子はマクロファージの分化環境を規定する重要な因子である.
全文記事
新しいマクロファージ
Ⅰ.生理機能 マクロファージの分化と機能
掲載誌
The Lipid
Vol.22 No.2 16-23,
2011
著者名
内藤眞
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
呼吸器
/
骨・関節
/
感染症
/
その他
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
整形外科
/
その他
媒体
The Lipid
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。