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脂質研究の過去・現在・未来―創刊100号を迎えて―
(100号によせて)ヘモグロビン異常症の研究からリポ蛋白異常症の研究へ
掲載誌
The Lipid
Vol.21 No.4 19-20,
2010
著者名
佐々木淳
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
/
腎臓
診療科目
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
1972年3月昭和大学医学部を卒業し, 九州大学病院で2年間の内科研修を終了後に第一内科(柳瀬敏幸教授)に入局した. 柳瀬先生は将来開業希望者も含め海外留学を強く勧めておられた. 学生時代から旅行が好きで, できたら米国に留学してみたいと思っていた. 研究室配属の希望調査があり, 臨床医を目指していたので循環器研究室と感染症研究室に希望を出したが, 結果は最も苦手な分野の生化学研究室に配属になり, 困ったことになったと思った. 生化学研究室は急性相蛋白とヘモグロビン異常症研究グループがあり, 私はヘモグロビン異常症の研究室に配属になり, 今村孝先生(その後国立遺伝学研究所教授)には忍耐強く研究のご指導をいただいた. ヘモグロビン異常症研究グループは伝統があり, 世界の一拠点となっていた. 私が研究室に入った日に病棟の血沈検体を用いたスクリーニングで慢性白血病患者から異常ヘモグロビンが検出され, 私の研究テーマになった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。