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脂質代謝異常と腎臓の接点

特集にあたって

槇野博史

The Lipid Vol.21 No.2, 10-11, 2010

脂質異常症・メタボリック症候群・糖尿病などの代謝疾患は, 動脈硬化進展に重大な影響を与え, 動脈硬化進展予防を目指した代謝疾患の治療が精力的に進められてきた. 一方慢性腎臓病(CKD)の概念が提出され, CKDも動脈硬化性疾患の強い危険因子であることが明らかとなってきている. そこで本企画では, これら脂質代謝異常と腎との関連をさまざまな側面からまとめていただいた. まずリポプロテイン腎症は日本で発見された腎疾患で, 腎糸球体へのリポプロテインの蓄積を特徴としており, 脂質代謝異常による腎障害の病態モデルとして重要である. いわゆるリポプロテイン血栓によって糸球体毛細血管が著しく拡大し, 生化学検査ではアポリポプロテインEが高値を示すIII型高脂血症の特徴を有する. また肥満症そのものによる腎障害が存在し, 肥満関連腎症の概念が提唱されている. 組織学的に「巣状糸球体硬化様所見を伴い糸球体肥大があるもの」, 「糸球体肥大のみのもの」に分類される.

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