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症例検討 脂質代謝異常症への多角的アプローチ

87 高度な代謝異常を合併し,治療に難渋した2型糖尿病の女子例

志村直人市川剛小嶋恵美山崎弦有阪治

The Lipid Vol.19 No.2, 95-99, 2008

「はじめに」小児の肥満は, 家庭・学校生活でのQOL低下や, さまざまな健康上の問題を引き起こすだけでなく, 小児においてもメタボリックシンドロームの病態へ進行し, 冠動脈疾患発症のリスクが高まることが明らかとなってきた1). しかし食事・運動・薬物治療によっても肥満の改善が認められず, 心理・家族・地域・社会的因子などから治療に難渋することはまれではない. 今回, 学校検尿で発見された肥満を伴う2型糖尿病女児において, 怠薬と環境要因から治療困難を来し, 中性脂肪が10,000mg/dL以上の高度な脂質代謝異常を伴った症例を経験した. 本症例を通し, 小児肥満の問題点として, 1. 小児肥満の成人肥満への移行, 2. 小児の肥満と動脈硬化, 3. 若年発症2型糖尿病の問題, 4. 家庭・社会・行政の問題などについて考察する. 症例 症例は20歳女性. 40週3,200g, 50cm, 正常分娩. 10歳より肥満を指摘され, 13歳の学校検尿で尿糖陽性であった.

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