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動脈硬化の危険因子―治療基準と方法―

脂質異常症の食事療法

(動脈硬化予防のために)

多田紀夫

The Lipid Vol.19 No.2, 58-65, 2008

[Summary]動脈硬化性疾患の一次, 二次予防を達成するには, 安全性への配慮を基としたLDLコレステロール値のさらなる低下が求められると同時に, メタボリックシンドロームへの配慮が必要となる. こうした事象は改めて食事療法を中心とした生活療法の重要性を喚起するものである. 世界的に本来, 食事療法がその有用性を発揮すべき肥満や耐糖能異常は増加の一途をたどり, LDLコレステロール高値とは異なる機序から動脈硬化性疾患発症増加に影響を与えている趨勢もある. 本稿では, 動脈硬化予防を目標に, 脂質異常症治療のための食事療法の考え方を改めて整理し, 日常臨床の場, あるいは特定保健指導の場で使い勝手のよい食事療法のあり方を提言したい. はじめに これまで脂質異常の治療法として食事療法の重要性について論じてきた1-3). 一方, わが国の大規模臨床試験であるManagement of Elevated Cholesterol in the Primary Prevention Group of Adult Japanese(MEGA)studyにおける食事療法単独群での血清脂質値の変化をみると, 血清コレステロール, LDL-コレステロール(LDL-C), 血清トリグリセライド(TG)は, それぞれ2.1%, 3.2%, 2.5%の低下しか得られず, HDL-コレステロール(HDL-C)は3.2%の増加に止まった.

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