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J-LITを総括する

糖尿病患者における脂質管理の意義

及川眞一

The Lipid Vol.18 No.2, 49-56, 2007

糖尿病では動脈硬化性疾患が高頻度に認められる. 高血糖に基づく脂質代謝異常がその主な原因の一つである. 血清脂質値が異常値とならない例でも, 高血糖時には脂質代謝異常が存在している. 一般的に, 糖代謝が是正されることによりこれらの脂質代謝異常は改善する. しかし, 高血糖の是正のみでは動脈硬化性疾患を減じることはできない. 高血圧や脂質代謝異常などの危険因子も同時に改善することが必要である. 危険因子として重要な脂質代謝異常を改善することが, 糖尿病の動脈硬化性疾患発症を予防するか否かについては, 日本における成績は示されていない. 最近のMEGA studyやJELISなどにおいてサブ解析が行われると, 糖尿病における脂質介入の意義が理解されると考えられる. J-LITは高コレステロール血症者を対象とした観察研究である. このサブ解析では糖尿病あるいは高血糖がイヴェント発症に約2.4倍のリスクとなることが示されている. このようなことから, 糖尿病における脂質代謝異常に対する積極的な介入が必要と考えられるが, その開始時期や目標値などは今後の検討課題である.

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