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肝疾患と糖尿病 ③肝癌

Diabetes Frontier Vol.28 No.6, 655-659, 2017

過食・運動不足など現代の生活習慣により引き起こされる肥満や糖尿病は,アフリカを除き世界規模の健康問題となってきた。癌を含む多くの慢性疾患と糖尿病との関連については,基礎研究・臨床研究により明らかにされてきた。肝臓はインスリンの主要標的臓器で,糖代謝の恒常性に重要な役割を担っている。慢性肝障害では肝臓への糖の取り込みなどのインスリン作用が障害され,膵β細胞はインスリンを過剰分泌し,高インスリン血症をきたす。このような高インスリン血症,高血糖による酸化ストレスと小胞体ストレスの上昇など,糖尿病に関連する複数の生物学的メカニズムが肝発癌に関与することが示唆されている。日本では原発性肝癌の90%以上を肝細胞癌が占めており,本稿では2型糖尿病と肝細胞癌の関連について,基礎的・疫学的研究結果を中心に概説する。
「KEY WORDS」2型糖尿病/肝細胞癌/Carcinogenesis/NAFLD/NASH/糖尿病治療薬

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抄録