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Ⅲ.大規模臨床試験から明らかになった心血管イベントの予防・治療戦略 ⑥糖尿病患者の冠動脈形成術に対する現状と未来:適応基準を考える

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 570-574, 2017

冠動脈バイパス術を受けるために心臓外科医の前に現れた糖尿病患者は,それまでの治療背景,コンプライアンスを含めたコントロールの良し悪し,多臓器合併症を含めた重症度などはかなりのバラエティーに富む。経過をおさらいし,術前検査を詳しく評価すると,これまでの糖尿病担当医の苦労が見え隠れする。結果として心臓外科医の前に現れたということは,糖尿病治療というプラクティスにおいて脱落し,心血管イベントのエンドポイントを迎えてしまったことを意味する。
われわれ循環器医は,糖尿病患者の生涯にわたる長い治療過程において,冠血行再建術介入という1つの治療イベントのみに携わっているに過ぎない。手術介入があろうがなかろうが,その前後における長い地道な糖尿病担当医の努力が糖尿病患者の生命生活予後を規定しているのはいうまでもない。ほんのひと時手術介入に携わる心臓外科医として,その困難さと背負い続ける責任に敬意を表する。
「KEY WORDS」冠血行再建/PCI/CABG/RCT/ハートチーム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録