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Ⅲ.大規模臨床試験から明らかになった心血管イベントの予防・治療戦略 ④LDL-C管理基準:スタチン,PCSK9阻害薬の臨床試験から再考する

Diabetes Frontier Vol.28 No.5, 557-563, 2017

わが国では高コレステロール血症患者を対象としたMEGA(Management of Elevated cholesterol in the primary prevention Group of Adult Japanese)Study1)によって,心血管イベント予防を目的としたスタチンによるLDL-C低下療法の意義が初めて確認された。Cholesterol Treatment Trialists'(CTT)Collaborationのメタ解析の結果から,治療開始前のLDL-C値や個人の絶対リスク,さらには人種に関わらず,スタチンによるLDL-C低下療法は,LDL-C低下量に比例して心血管イベント発症率が低下することが確認されている2)-5)。しかし,層別化された集団において,心血管イベント予防を目的としたLDL-C管理目標値を設定するためのエビデンスは十分ではないため,各学会のガイドラインにより管理目標値が異なっているのが現状である。今回の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版」における脂質管理目標値の策定に関しては,クリニカル・クエスチョン(CQ)を設定し,Mindsの手法に基づいた文献のシステマティック・レビューを行い,わが国の臨床研究を中心に,質の高いエビデンスをもとにCQに対する回答と説明を記載した。本稿では,さらに新規脂質異常症治療薬であるPCSK9阻害薬を用いた最新の臨床試験の結果を紹介しながら,今後の展望を含めてLDL-C管理目標値に関して概説する。
「KEY WORDS」LDL-C/スタチン/PCSK9阻害薬/心血管イベント

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抄録