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青年期,中年期の生活習慣:時間栄養学

Diabetes Frontier Vol.28 No.3, 253-258, 2017

たとえ暗くしておいても動物は時間がくれば目覚めるし,花も朝になれば自然に開く。つまり,外界の明暗とは関係なく,身体には覚醒,活動,睡眠のリズムを決める時計がある1)。図1左側のように脳の視交叉上核に1日の活動のリズムを決める司令塔になる中枢時計がある。これは日の出の前から心身の活動を高める準備をするために時計遺伝子は夜明けの4時間前には睡眠ホルモンのメラトニン濃度を下げ,反対に活動のホルモンである副腎皮質ホルモンを増加するので,覚醒時に円滑な活動ができる。その活動のためにはバランスのとれた朝食からのエネルギーが必要である。朝食を摂ると全身にある図1右側の末梢時計が働き活動を始める。これらの時計は時計遺伝子という細胞の中の遺伝子の一種である。時計遺伝子の役割は昼夜を予測して事前に活動を整えるためである。外界の影響のない時は体内時計の周期は約25時間である。しかし,日の出,日没の時刻が毎日変わっていくので,規則正しい生活では,時計遺伝子の針を朝の光と朝食で毎日合わせている。このリズムの乱れで仮に栄養摂取量と運動量が適正であっても肥満,糖尿病,高血圧などメタボリックシンドロームの全指標が悪化する1)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録