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投稿論文

水分がない場合に低血糖時使用するブドウ糖溶解時間の検討

窪田理沙浦田香代美池田眞人

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 225-230, 2017

低血糖対策として,水分がない場合にブドウ糖を効率的に摂取するための,溶解方法について検討した。研究1)各温度設定した水60mLにブドウ糖1粒を投入し,撹拌した場合,水温が高いほど早く溶解した。また撹拌・粉砕した場合,撹拌のみの場合と比較し約1/3の時間で溶解した。研究2)口腔内でブドウ糖1粒を舐めた場合の平均溶解時間は11分16秒,舌と上顎でつぶした場合6分40秒と有意に短縮した。研究3)①粉10gの口腔内での溶解時間は0.95分,②粒10g(2.5g×4粒)を舌と上顎でつぶした場合の溶解時間は41.1分となり有意差が認められた。研究4)前記①と②について摂取30分前から摂取後120分までの血糖値の変動は①は摂取後30分に,②は60分後にピークとなった。このことから粒を摂取する際には噛むなど可能な限り早く溶かすように指導する必要があり,低血糖の早急な対処時には,水分がない場合でも粉が適していると考えられた。
「key words」低血糖発作,ブドウ糖溶解時間,糖尿病薬物治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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