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投稿論文

ステロイドにより低血糖を回避しえた肝細胞癌関連NICTHの1例

寺村千里濱口えりか西村泰行

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 207-211, 2017

86歳男性。67歳時にC型肝炎を指摘され,81歳時より肝細胞癌の治療を受けていた。2014年1月に低血糖による意識障害で救急搬送。経口摂取は比較的良好であったものの,血糖20~30mg/dL程度の低血糖が頻発し,低血糖時採血でGH,IGF-Ⅰ低値を認め,IGF-ⅡNICTHが疑われた。プレドニゾロンの投与で低血糖は改善した。Western immunoblotで大分子量IGF-Ⅱが検出され,剖検においてIGF-Ⅱの免疫染色が陽性所見を示す肝細胞癌を複数認めた。担癌患者で頻回に低血糖を繰り返す場合,早期に本症を鑑別に挙げ,治療を行うことはQOLの改善に重要と考えたため報告した。
「key words」大分子量IGF-Ⅱ,副腎皮質ステロイド,NICTH

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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