<< 一覧に戻る

特集 消化管と糖尿病

腸内細菌と動脈硬化

溝口泰司山下智也平田健一

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 158-162, 2017

近年,食生活を含む生活習慣の欧米化により日本人における冠動脈疾患の発症率は増加している。現在,冠動脈疾患予防の基盤をなすスタチン製剤を用いた脂質低下療法がその一次予防,二次予防ともに有効であるものの,依然として50%以上の残存リスクがあることが知られている。腸内細菌叢は,糖尿病や肥満といった代謝性疾患との関連だけでなく,動脈硬化性疾患にもその代謝産物が直接的に関与することが示され,この残存リスクを低減させる新規治療標的となりうると考えられる。本稿では,腸内細菌と動脈硬化についてこれまでの知見や私たちの研究室からの研究成果を踏まえ,臨床応用に向けた今後の展望について考察してみたい。
「key words」動脈硬化,腸内細菌,プロバイオティクス

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る