<< 一覧に戻る

特集 消化管と糖尿病

腸内細菌と免疫系

大野博司

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 153-157, 2017

われわれヒトを含む動物の腸内には膨大な数の細菌が定常的に棲息している。これら腸内細菌叢は,ヒト大腸では数百種類,総数40兆個以上にも達すると試算されており,これは約30兆個と概算される人体を形成するヒト真核細胞数より多い。さらに,次世代シークエンサーの登場とともに,糞便や腸内容物中の細菌ゲノムを丸ごと抽出しDNA配列を決めることが可能となった。この「メタゲノム」解析により,これまで腸内細菌叢の大多数を占めると考えられ,解析が困難であった難培養菌を含め,腸内細菌叢全体の遺伝子配列解析が可能となり,腸内細菌叢が総体としてどのような遺伝子を保有し,どのような代謝を行っているか,その全貌が少しずつ明らかにされつつある。
「key words」Th17細胞,制御性T細胞,短鎖脂肪酸,ヒストン脱アセチル化酵素

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る