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特集 消化管と糖尿病

特集にあたって

山田祐一郎

Diabetes Frontier Vol.28 No.2, 147, 2017

糖尿病は膵β細胞からの分泌されるインスリンの絶対的・相対的な低下,あるいは,標的臓器である肝臓や骨格筋などにおけるインスリン抵抗性によって,インスリン作用が不足するため,慢性的な高血糖などの代謝障害をきたす疾患群である。高血糖が持続すると,腎症などの細小血管症や心筋梗塞などの大血管症が発症・進展し,その結果,寿命あるいは健康寿命が損なわれる。そこで,糖尿病の治療には,インスリン分泌を促進する薬剤やインスリン抵抗性を改善する薬剤を用いることで,血糖コントロールを図り,合併症の発症・進展を抑制しようとしている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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