糖尿病患者6人,健常者3人にCGM器を装着して,「とくしまマラソン」に参加,その間,①支障のない血糖測定が可能か,②血糖変動は両群で相違するか,③血糖降下薬量,糖質摂取量の調節は妥当であったか,などについて検討した。その結果,①約48時間,1人平均約550回の測定データが支障なく得られた,②1型糖尿病患者2人では血糖値が異常高値,低値と大きく変動し,運動後遅発性低血糖も生じた。③1型糖尿病患者で当日インスリン投与量を通常量の54.2%に減量したところ,異常高血糖となった。2型糖尿病患者で当日のSU薬,α-GI薬を中止,減量しても,高・低血糖はみられなかった。1型糖尿病患者において,当日の投与インスリン量を通常量から20~40%減,競技中糖質25g/h以上の摂取を推奨したい。
「key words」CGM,糖尿病,血糖変動,フルマラソン
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