糖尿病の有病率は高齢者で高く,特に介護支援サービス(ケア)の受給者でも他の年齢層に比べて高い。わが国では検診制度の普及に伴い,高齢者健診を受診すれば糖尿病のスクリーニングが受けられる。このようなスクリーニングは自立した高齢者にとっては自助に有用となることが確実であるが,ケアの受給者では,食事や運動,薬物療法などの糖尿病に関する十分な教育がケアサービス供与者に施されていなければ,無用となってしまう可能性がある。
「key words」地域医療,二次医療圏,日本糖尿病協会,介護支援専門員,地域包括ケア